人が辞めた日にやるアカウント整理|小さな会社の退職時チェックリスト(IPAガイドライン第4.0版より)
人が辞めたあとも、その人のメールやクラウドのアカウントが動いたまま。小さな会社では、よくあることです。
悪気のある人でなくても、残ったアカウントは危険です。パスワードが使い回されていれば、外から入られる入口になります。
IPA(情報処理推進機構)の「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」第4.0版(2026年3月)にも、退職のときの対策が書かれています。この記事では、それを小さな会社向けのチェックリストにしました。
この記事でわかること:
- ガイドラインが、退職のときに求めていること
- 辞める日に止めるもの、回収するもの
- 共有パスワードの変え方
- そのまま使えるチェックリスト
ガイドラインに書かれていること
第4.0版では、次のような内容が書かれています(要約)。
- 共有の設定を見直す対策として、従業員の異動や退職のときは、すみやかに設定を変更(削除)する
- 退職や契約満了のあとの不正利用を防ぐため、情報や機器・ID・鍵などを回収し、データは復元できない方法で消去する。実行したかどうかは、チェックリストや記録で見えるようにする
- 異動や退職での権限の変更・削除漏れを防ぐため、アクセス権を見直すルールを決める
- 共有IDはなるべく使わず、使うなら誰が使ったかわかるようにする
つまり「止める」「回収する」「消す」「記録する」の4つです。
1. 辞める日に止めるもの
最終日の業務が終わったら、その日のうちに止めます。
- 会社のメールアカウント
- クラウドのファイル置き場(Googleドライブ、OneDrive、Dropbox など)
- チャット(Slack、Chatwork、LINE WORKS など)
- 会計・給与・顧客管理などの業務サービス
- ネットバンキングの利用者ID
- VPNや社内ネットワークへの接続
- SNSや広告アカウントの管理者権限
消す前に、データを引き継ぐことを忘れないでください。サービスによっては、アカウントを削除すると、その人のファイルやメールも一緒に消えます。まずログインを止め(パスワードの変更や停止)、必要なデータを別の人に移してから削除すると安全です。
2. 共有パスワードを変える
小さな会社では、1つのIDをみんなで使っていることがよくあります。辞めた人が知っていた共有パスワードは、すべて変えます。
- Wi-Fiのパスワード
- 共有のメールアドレスやSNSのアカウント
- 複合機・NAS(ネットワークのハードディスク)・防犯カメラの管理画面
- 取引先のサイトの共有ログイン
どれを知っていたかわからないときは、全部変えるつもりで一覧を作ります。次から楽になるように、共有のIDはできるだけ一人ひとりのアカウントに切りかえていきます。
3. 回収するもの
- パソコン、スマホ、タブレット
- USBメモリや外付けのディスク
- 鍵、入館カード
- 紙の書類、名刺
会社の機器を別の人に回したり処分したりするときは、データを復元できない方法で消去します(初期化の方法は、機器のメーカーの案内を確認してください)。
個人のスマホで会社のメールやチャットを使っていた場合は、本人に会社のアカウントをログアウト・削除してもらい、管理画面からもその端末のログインを切ります。
4. 記録を残す
何をいつ止めたかを、チェックリストに日付と担当者を書いて残します。あとで「止め忘れ」がないかを確かめられますし、何かあったときの説明にもなります。
そのまま使えるチェックリスト
退職者:____ 最終日:____ 担当:____
止める(最終日のうちに) - ☐ メール(転送や自動返信の設定も確認) - ☐ クラウドのファイル置き場(共有リンクの持ち主も確認) - ☐ チャット - ☐ 業務サービス(会計・給与・顧客管理など) - ☐ ネットバンキングの利用者ID - ☐ VPN・リモート接続 - ☐ SNS・広告アカウントの管理者権限
引き継ぐ(削除の前に) - ☐ メール・ファイル・カレンダーを担当者に移した - ☐ 取引先に担当の変更を伝えた
変える - ☐ Wi-Fiのパスワード - ☐ 共有のメール・SNS - ☐ 複合機・NAS・カメラの管理画面 - ☐ 取引先サイトの共有ログイン
回収・消去 - ☐ パソコン・スマホ・USBメモリ - ☐ 鍵・入館カード - ☐ 個人スマホの会社アカウントを削除してもらった - ☐ 機器のデータを消去した
記録 - ☐ このリストを保存した(日付・担当者)
外注さんやアルバイト、派遣の人の契約が終わったときも、同じリストを使ってください。
ふだんからやっておくと楽なこと
- 誰がどのサービスを使っているかの一覧を作っておく
- 共有IDを減らし、一人ひとりのアカウントにする
- 会社でパスワード管理ツールを使う(共有するパスワードもツールの中で管理する)
- 多要素認証(2段階認証)をオンにしておく
パスワードの使い回しを点検するツール
辞めた人が知っていたパスワードを、ほかのサービスでも使い回していないかが心配なときに。ブラウザやパスワード管理アプリから書き出したパスワードの一覧(CSV)を入れると、使い回し・弱いもの・末尾だけ変えた似たパスワードを一覧にする点検ツールを作りました。ブラウザだけで動き、パスワードは外部に送信されません。書き出したCSVは、調べ終わったらすぐに削除してください。
この記事の下の「あわせて使える無料ツール」から開けます。
まとめ
- 退職のときは「止める・回収する・消す・記録する」
- アカウントは最終日のうちに止める。削除の前にデータを引き継ぐ
- 辞めた人が知っていた共有パスワードはすべて変える
- 機器は回収し、データは復元できない方法で消す
- チェックリストに日付と担当者を残す
出典:
- IPA 中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン(第4.0版、2026年3月)
※この記事は、AIが下書きを作り、IPAのガイドライン第4.0版の本文で確認して公開しています(2026年10月21日)。一般的な情報です。サービスごとの操作は、それぞれの公式ヘルプを確認してください。
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